ジャズと言うのは人それぞれに聴かれ方が違います。
喫茶店で流れるモダンジャズ、憩いのジャズ、語りかけるジャズ、聞かれる場所や場面によって全く違う姿形を現します。
僕自身はほとんどジャズを聴く事はありませんが、行きつけの喫茶店でかかっている曲に心が癒されることがあります。
例えばジャズでよく使われる『スウィング』とはどういうことなのかと質問されても明確に答えるのは難しいものです。
ジャズは19世紀終わりにニューオリンズなどアメリカ南部の都市を舞台に、そこに暮らす黒人たちの手で徐々に形を整えていったのだそうです。
奴隷貿易でアメリカに送られたアフリカ人の数は数千万人に達したと言われています。
人身売買が当然のように行わていた当時のアメリカで、アフリカ人の文化や音楽が尊重されることは少なかったようです。
プランテーション農場の苦しく辛い仕事をする中で、アフリカの黒人たちの独自の音楽は少しずつ変化、進化していったようです。
その一つが『ブルーズ』と呼ばれます。
ジャズピアニストの山下洋輔、サックス奏者の菊地成孔(なるよし)が推薦するだけあって、読んでると時間を忘れそうになってしまいます。