今日は第1章 介護保険制度と言葉狩りが認知症をつくっている を読んでました。
著者の東田さんは介護ライターで、介護現場を取材する中で、介護の問題は認知症の問題、突き詰めれば「薬害」の問題であると指摘されてます。
1999年 アルツハイマー型認知症薬「アリセプト」発売
2000年4月1日 介護保険制度始まる
(介護の社会化)
2004年「認知症」という病名が厚労省によって作られる
現在お年寄りの7人に一人が認知症になっていて、それが10年後5人に一人に増えると厚労省が統計を出してます。
村瀬さんは介護の世界に30年近く携わり、「宅老所よりあい」の所長を務められてます。
「認知症」と呼ばれる前は、「痴呆症
」「ぼけ」と呼ばれてました。
昔の介護現場は今よりもおおらかだったそうです。
色ボケ、遊びボケ、欲ボケと何かに取り憑かれたように熱中している状態の方を指しますが、人間的な変容の領域にとどまってた部分もありました。
「あんた少しボケてきたね」で済んでいたのが、「認知症」により、すべて病気になりました。
「認知」があることも、介護保険制度で要介護度をあげる重要なファクターであるとともに、病人を多く作り上げる原因になります。
日本では、年をとると誰もが脳に作用する薬を処方されるようになりました。
うつ病の薬が出来て、うつ病の患者数が飛躍的に増えた現象が、「認知症」にもおこっていると指摘されてます。
著書では、認知症を正しく知ること、薬物療法に頼らなくても済む介護を実践している村瀬さんの「認知症を病気にしない暮らしがある」ことを気づかされます。