今の日本はバブルの頃とは全く違います。
古い価値観がどんどん壊れて格差が広がり、将来の不安をかかえてい
る人がいっぱいいる。
経済、情報などのグローバル化で「理の世界」が大量に流れ込み、
昔の日本にあった「情の世界」が置き去りにされてないかを問題提起
されてます。
いわいる“ムラ社会”は江戸時代に成立し、昭和初期には人間関係を
固定化し、内と外で区別し、相互監視を強化していきました。
有名な社会心理学者 山岸俊男によれば“日本人は和を重んじる”と
いうのはウソで、集団主義社会(ムラ社会)は、安心を生むが、信頼を
破壊すると喝破しています。
太平洋戦争時、敵国日本を調べたアメリカ人学者のレース・ベネデ
ィクトは、「西洋は罪の文化、日本は恥の文化」とし、その特質を意
識した作戦を考えるよう本部に申告します。
高度成長により共同体の役割は、「会社」「組合」などに移ってい
きます。
ところが今、会社のために黙々と働いても、残念ながら報われない時
代です。
ブラック企業、派遣社員、契約社員が増え、以前の会社という箱がな
くなり、苛烈で残酷になってます。
著者は、強すぎるきずなは「同調圧力」を生み出してしまう危険があ
り、ゆるいつながりを重視することが重要であると述べてます。
そのツールとしてフェイスブックやツイッターなどを活用することを
提案しています。
それらによってセーフティネットを再生させ、新しい「情の世界」を
構築することが、僕自身の生存戦略としても意味がありそうです。
2015年03月11日
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