2014年03月13日

感情労働シンドローム  体より、気持ちが疲れていませんか?  岸本祐紀子 著 PHP新書

著者はエッセイストで、慶応大学を卒業後に集英社に勤務し、その後
渡米し(1984〜1989)ニューヨーク大学行政大学院修士課程を修了され、
社会評論などの著書を手がけてます。

「感情労働」とは、人を相手にしたシチュエーションで、職務上適切
な感情を演出することを求められる仕事。
仕事をする中で、心の中に生じるさまざまな感情をコントロールして、
好感度が高い自分を維持しながら業務をこなすことです。
(感情シンドロームP4〜5)

「労働」には、「肉体労働」と「頭脳労働」に分けられてましたが、最
近は、「精神的」なものの比重が増えてきています。

それが外のクレーマー顧客はもちろん、嫌がらせをする同僚、理解不能
な後輩、パワハラをしかけてくる上司など、神経をすり減らすことが多
くなっていると指摘されてます。
怒り、落胆、不信感、いらだち、虚無感、ざわつき、孤立感、緊張、忍
耐、無力感、不安感が職場に渦巻いています。

その背景として、「不況の長期化」「競争激化」「雇用不安」「企業
のコスト削減」「個人の仕事量の増大」で気持ちに余裕がなくなってい
ることを指摘しています。

“自分が変われば変わる”といった単純なものではありません。
そしてそれで悩んでいる人が非常に多いのが現状です。

最近は、マニュアルやノウハウが社会に確立されており、企業や政府は、
若者に「社会人基礎力(ビジネススキル)」を求めてきます。
「話し方」「聞き方」「服装」「姿勢」「自分の売り込み」「話題つくり」
「前向きな気持ち」などを常に意識しなければならず、仕事と生活が切り
離せなくなっている。

自分をビジネス向きに変えているにもかかわらず、その身分は非常に不安
定で、いつどうなるかわかりません。
著者は、こういった働く人の環境が劣化し、不安定な雇用をはびこらせて
いる現状を変えるべきだと訴えてます。

個人的にコンビニやビデオ屋の「いらっしゃいませ、こんにちは」は廃
止してほしいと願ってます。

posted by さっとん at 22:46| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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