2014年03月09日

「新型うつ病」のデタラメ      中嶋 聡 著  新潮新書

 2000年を過ぎた頃から精神科医も首をひねるケースが多い「新
型うつ病」が急増してきました。

「会社に行く気分にならない」「上司は無能で自分の仕事に無関心
すぎる」「高卒の奴が自分の係長になった。プライドが傷つけられ
た」などの原因で、精神科(ここ10年ぐらいに敷居を低くする意味
で“心療内科”が作られる)を受診が増えてます。

 「新型うつ」と「従来型のうつ(本物のうつ病)」は似て非なる
ものであるのに、同じような目で見られることは患者さんにとっ
ても悲劇です。

 企業にとっても「うつ病」という病名がついた社員をどう扱って
よいか困惑しています。

 また社会保障の対象になる可能性が出てきます。
傷病(しょうびょう)手当の対象になれば給料の6割が支給され、その
後に障害年金を申請し認められると、生涯にわたり生活が保障され
ます。
著者(精神科医)によれば現に、そういった人たちが多く出てきて
いると指摘されてます。


 権利を上手に主張する人が得をするようなことがあってはならな
い。
それでは、「本物のうつ病」の方への誤解にもつながり、うつ病の
深刻さを覆い隠してしまうからです。

 なぜ「新型うつ病」が増えてきたのでしょうか?
それを著者は、“SSRI”と言う抗うつ薬の出現が端を発していると
主張されてます。

抗うつ薬は、1957年に初めて登場します。
1980年代に四環系抗うつ薬、1999年にSSRIが認可され「パキシル」
「デプロメール(ルボックス)」として発売されました。
従来の精神薬は非常に副作用が強かったのですが、SSRIは少ないた
め投与をためらっていた軽い抑うつ状態に対しても投与できるよう
になりました。

また薬品メーカーの激しいプロモーションも遠因となってます。

 「従来型のうつ病」の場合は、「休むと迷惑をかける」といった意
識が強く出るのですが、「新型うつ病」では、「休めるなら休もう」
「あいつのせいでこうなった」と極めて自己愛の肥大化傾向があると
感想を述べてます。

 精神疾患について素人の僕が書いた、このブログを読んで誤った概
念を持たれることがないようにお願いします。
また混迷する時代にメンタルヘルスはこれから最も重要な課題である
と考えます。
posted by さっとん at 23:39| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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