なりました。
2005年4月に大阪のグリーンツダジムから協栄ジムに移籍し、亀田興起(
後に弟も入門)が2008年5月に契約解除になるまで所属してました。
著者は前会長である父親から27億の負債を背負いますが、佐藤修、坂田
健司、亀田興起、佐藤洋太と4人の世界チャンピョンを輩出しました。
ボクシングジムの会長は、プロモーター(興行師)、マッチメイク、スポン
サー・マスコミ対応などの仕事が主になります。
興行師の目から見ると、世間で「ダメ」と評価されている「非エリート」
ほど大きな可能性を秘めているように感じるそうです。
金平会長は、相手が不良やイレズミを入れてる人間でも受け入れます。
逆にそういった雑草の人間の方が根性があり、飛躍できる可能性があると
述べてます。
それと選手には試合の後も元気に家に帰れるように、細心の注意をはらって
いるのがわかりました。
この本は、ボクシング業界の暴露本というものでなく、ビジネス書として
書かれてます。
・「ダメ」といわれる人間はどうして「ダメ」なのか。
・どうすれば人の闘志に火をつけ、奮い立たせられるか。
・戦える人材はどうやって育てるか。
・勝てる組織は、どうすれば作れるか。
金平会長は、最近、職場で怒れない上司が増えてきていることに危惧を抱
いています。
下の人間が言うことを聞かない、成長できていない、さぼっている。
その責任は、ほとんどすべて上に立つものの責任と説いてます。
「ダメな人間」はいない。
その相手が本当にダメなら自分もダメになっている。
変わらなければならないのは、「自分」です。
そして、「自分自身を興行師として見る」視点が必要とのこと。
ボクサーの場合は自分が頑張ればよいのですが、組織や企業では、部下や
後輩に活躍してもらわなければ困ります。
結果を出す組織にするのが「興行師」の仕事です。
人が何かをするのを待つのではなく、自分がまっさきに動くことが大切だ
ということを教えてくれます。

非エリートが世界を制す