マサチューセッツ工科大学教授のコンピューター学者マービン・
ミンスキー(ニューヨーク1927年生)は、福島にロボットを送れな
かったことを大変悔いてます。
1980年アメリカのスリーマイル島で原子力発電所の故障が発生し、
人が入れない状態になりました。
この時、ミンスキーはリモコン操作のロボットを送り込む技術が
必要であると痛感します。
しかし、残念ながらロボット工学は停滞し、笑ったり動いたり、
チェスが強いロボットは開発されましたが、ドアを開けたり、枕を
枕カバーに入れるなど人間としてやさしいことができるロボットは
できませんでした。
人間としてやさしいことができても大して評価されず、研究者も非
常に少ないためです。
ミンスキーによれば、ロボットに人間の子供のできることをさせた
り、成長させることの方がはるかに難しいそうです。
またマイクロソフトやグーグルなどの研究は閉じられているので、社
会にほとんど還元されてないことを批判しています。
今後、遺伝子の解明により寿命が長くなったとしても、働ける期間
は伸びないので、ギャップをロボットにうめてもらう必要が増えるか
もしれないと予測されてます。
(知の逆転 マービン・ミンスキー NHK出版新書)
2013年09月10日
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