今日は、榊原英資 著「日本は没落する」を再読してました。(2007
12/30発行)
榊原氏は、95年国際金融局長
97年財務官 を歴任され、国際的に円高協調の雰囲気
の中、積極的に市場介入をして、製造業が生き残れるレベルまで円安に
誘導したことで「ミスター円」と呼ばれてます。
著者は、日本の企業を支えてきた職人文化が破壊されていることに危
惧を抱いてます。
東京オリンピックの時代にセイコーが開発した「一般向けクウォーツ」
東大病院⇒「胃カメラ」
ノーベル賞を受賞した江崎玲於奈氏は、ソニー
田中耕一(たんぱく質の質量分析)氏は、島津工作所
など中小企業の職人が陰で日本の産業を支えてました。
それが産業界だけでなく宮大工、漆器(しっき)など匠(たくみ)の伝統
工芸も継続性が危ぶまれています。
アジアの中の競争相手である中国では、産学の連携が非常に進んでい
ます。
北京大学や胡錦濤(こきんとう)や朱鎔基(しゅようき)が学んだ精華大
学では、何百もの企業を管理下に置き、研究開発費や利益配分を毎年何
十億もねん出しています。
また、ハイテク企業には特区を設け、税制・政策で優遇しています。
80年代に起業されたレノボやハイアールが有名です。
大学の研究成果を実用化するシステムは中国が一枚上手のようです。
2012年10月13日
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