2012年07月29日

経済成長神話の終わり 減成長と日本の希望 アンドリュー・J.サター 講談社現代新書

 この本のテーマは、「日本の未来をより明るいものにするには
どうすればよいか?」について検証していきます。

著者であるアンドリュー・J.サターは、弁護士で立教大学法学部
の教授です。
ハーバード大学で物理学を専攻、その後ロースクールを卒業して、
シリコンバレーの弁護士事務所にて、証券業法、M&A(企業の合併や
買収)、ファイナンス、知的所有権などの分野で弁護士として活動。
岩手弁護士会に所属。

 日本はこれまで自民党一党支配の政治環境の下、米国のあとを追う
ように不協和音と不平等を生み出す経済成長を追及してきました。

小泉政権のような米国妄信、野田政権のような先例追随するしかできな
い現在の指導者たちがやっているのは、日本を米国のような不平等な社
会に近づけることだと説いています。

「公平負担」の旗のもと、最貧層に最も打撃を与える“消費税”と裕福
な企業の法人税を削減することや「市場」の力を最大化しようとしてい
ます。

高齢化と人口減が進んでいるのに、過去20年より高い経済成長が簡単にで
きるわけがありません。

 著者が最も重視しているのが「信頼の輪」で、生の食材を生産者→中間
流通→小売、スーパーなどたくさんの人を通っているのに、刺身を食べて
具合が悪くなったりする人はまずいない。
アメリカでは、生卵を食べるということは考えられないことなのだそうで
す。

 経済成長を簡単に上げるのは武器の輸出です。
金融市場でも勝つのはほんの一握り。
富めるものはますます富み、大多数の人はどんどん貧しくなる。

子供や大人が笑顔になれる環境を作るのに経済成長ははたして役に立つの
かをこれから学習していきます。

 非常に読んでて自分がいかにメディアに毒されていたかを再認識すると
ともに、わくわくしてくる本で、多くの人に是非読んでもらいたいです。



 経済成長神話の終わり 減成長と日本の希望 アンドリュー・J.サター
posted by さっとん at 22:39| Comment(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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