お昼のおやつの時間に女性職員が看取り介護に入っている90代のおばあさんの居室におやつの食事介助に行きました。すぐにホールカウンターに戻ってきて「大変だわ、すごく嘔吐したわ、便汚染と尿汚染も」と言いナースを呼びました。夜勤勤務の20代の若い女性職員が「もしかしたら今晩か明日かもしれないですね」と容態が悪化していることに少し緊張気味でした。
もう1ヶ月以上居室で寝たきり状態で、固形物は受け入れられず、ゼリーや栄養補助食品を食べてもらってます。もともとやせ気味の方ですが、骨の周りに皮がついている感じです。
全国老人福祉施設協議会の「看取り介護実践フォーラム」では、看取りとは、「近い将来、死が避けられないとされた人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、 人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること」と定義しています。
できる限り痛みやストレスなくその方らしい最期を迎えられるための介護です。
「看取り介護加算」の強化によって看取り介護を実施する施設は増えていってます。ところが今後亡くなる方の数が急増し、「最期の時を迎えても看取りをする場所がない」看取り難民が増えてきます。厚労省の推計では、2040年には約41万人が看取り場所がないそうです。
ロボットに看取られる未来が今から楽しみです。(^_^)
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