午後7時より志摩市商工会館多目的ホールにて、講師が、
(株)百五総合研究所 地域調査部 主任研究員の津谷 昭彦
氏の経済講演会がありました。
テーマは、「三重県・伊勢志摩地域の経済動向と見通し」で、
まずマクロ的に日本の経済の動向をおさらいし、伊勢志摩経済
についてサミット効果など、資料を基に詳しく説明していただ
きました。
2016年の国内総生産の成長率は3四半期連続でプラスでした。
1月から3月期が0.7%、4月から6月期が0.5%、7月から9月期
が0.3%と景気が回復基調となってます。
日本の技術力や資本力、労働力など潜在的な体力を測る潜在成
長率が、1980年代は3〜4%、90年代が1%、今は0.2〜0.3%
だそうです。
昨年度の経済はまあまあのようで、リーマンショック前の水準
より良くなっています。
ただ円安、原油高になると消費マインド、企業業績の下押し材
料になります。
また中国の経済減速、トランプのツイッター、国際情勢がもた
らす金融市場・為替の乱高下が実態経済に大きな影響を与える
ので注視してほしいとのことです。
このブログを書いている時点で外国為替は、1ドル112円33銭
と円高に動いてます。
どの業界にも「想定レート」があり、自動車の場合103円88銭、
電気は104円80銭と、企業にとって居心地のよい為替水準は
100〜105円または90〜100円未満です。
三重県では平成19年度から若者の流出が増えてきて深刻化し
ています
朝日町や高速インターの近くで工場の多い玉城町などは増えて
ますが、多くの地域では流出に歯止めがかかりません。
三重県・伊勢志摩地域の経済見通しとして、一部に弱さも見
られるが緩やかに回復が今後も継続する見通しです。
サミット効果は今年1年の取り組みが重要になります。