2016年02月16日

志摩半島殺人事件 (内田康夫 著)を15分だけ読む

1週間ほど前に阿児アリーナで借りてきました。

  ルポライターの浅見光彦は、『日本の旅』の雑誌社から志摩の取材の依頼を受けます。

浅見の中での志摩は、風光明媚で食べ物がうまいこと、志摩観光ホテルの「あわびステーキ」は、食通の老人に勧められたなどあこがれの地でした。

また浅見が、伊良子清白(いらこせいはく)の「安乗(あのり)の稚児」を読んだ時、日本の漁村の原点が志摩の安乗にあるようなイメージを抱いていたからです。

  
 陽が傾き、潮が満ちはじめると、志摩半島の英虞湾(あごわん)に華麗なたそがれが訪れる。
   湾内の大小の島々が満潮に洗われ、遠く紀伊半島の稜線まで望まれる西空に、雲の厚さによって、オレンジ色の濃淡が描き出され、やがて真紅の夕陽が、わずか数分の間に落ちて行く。

  その一瞬、空一面が燃えたち、英虞湾の空と海が溶け合うように炎の色が輝く。
その中で海面に浮かんだ真珠の筏(いかだ)がピアノ線のように銀色にきらめき、湾内に波立ちが拡がる。

     <山崎豊子の華麗なる一族の冒頭>

 志摩へのあこがれはつのるばかりでしたが、2月25日英虞湾で一人の男が死体で発見されたところから物語は始まります。


posted by さっとん at 22:38| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
blogram投票ボタン
検索
 
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。