割合を言います。
「国内総生産(GDP)」は、国内で生み出した付加価値の合計です。
すなわち、財、モノ、サービスの合計額のことです。
「国内総生産(GDP)」を金額ベースで表したものを「名目GDP」と言い
ます。
2007年8月 アメリカでサブプライムローン問題が発覚しました。
フランス最大手の銀行であるBNBバリバの傘下にある投資会社が破綻。
(バリバショック)
その後、アメリカの投資銀行リーマンブラザーズが破綻して、実態経
済が悪化し、世界同時不況で経済が冷え込みました。
2007年の日本の名目GDPは、513兆円。
2009年は、473.9兆円と約40兆円減少しました。
ところが、労働分配率は急上昇しました。
さて、どうしてでしょう?
※国民純生産(NNP)
☆純生産の考え方
ある企業の利益を計算するには、まず、総売上額から原材料
費・半製品など、他者から買った中間生産物の代金を差し引く
必要があります。
さらに費用にはもう一つ大事なものがあります。
それは、工場の建物や機械などの設備にかかった費用で、減価
償却費または固定資本減耗といいます。
この減価償却費を差し引くことによって、生産に要した費用
は全部除かれ、残りが正味の生産額、つまり純生産となります。
これは、いろいろな費用をかけてこれだけの価値を生み出した
という意味で、付加価値と言われます。
(シグマベスト 政治経済 P184)
不況の波によって企業が稼ぎ出す付加価値の合計が減少した
一方で、給与はすぐに減らせないため、分配率は急上昇してし
まいました。
