阿児ライブラリで借りました。
著者は有名な精神科医で、教育問題、心理学、老人問題、人材
開発、勉強法など数多くの書籍を執筆されてます。
江戸時代の日本人は、寺小屋や私塾などが有効に機能して、世
界的にみても高い水準であったそうです。
明治維新以後、福沢諭吉の「学問のすすめ」が庶民に熱狂的に受
け入れられました。
その理由として列強諸国が日本を眈々と狙っており、社会環境が
大きく変化していたからです。
著者がこの本を書いた動機は、
・生まれつき才能のある人や親が金持ちまたは、教育熱心な人に
は勝てないという誤りに気づいてほしい。
・日本が国として衰弱していく状態を食い止めて、さらなる発展
をしてほしい。
との思いからです。
たとえば世界史の年号を覚えることが社会に出て役に立つか?
という理屈に対して、
1.教養を高める。
2.世の中が日進月歩で進歩していく中、新しい知識の吸収力を高
めるには記憶力の鍛錬は不可欠。
3.情報を取捨選択して覚えるべきことを見抜く能力を高める。
ためにも勉学は必要とのことです。
将来、日本製品が外国で売れなくなったらどうなってしまうの
か?
日本の食料自給率は41%で、北朝鮮の45%より低いのです。
(終戦直後の食糧難の時代でも70%あった)
アジアで教育レベルをトップに持っていくことが必要とのこと。
フィンランドのようにお国のために勉学に励むことが「愛国心」
につながると主張されてます。
これからはM&Aなどで外国人が経営者となることもめずらしくな
くなり、自分に相応の能力がなければ「日の丸 君が代」を大事
にしたくてもできなくなる時代が近づいているのだそうです。
読んでるとため息が出ますが、無理をしないでブログを書いていき
ます。
2014年11月10日

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