2014年10月15日

欧州とユーロはなぜ危機に陥ったのか?  

ヨーロッパの地域を統合してヒト、モノ、カネの行き来を活発
にしようとの目的で共通通貨ユーロが導入されたのが1999年でし
た。

導入後10年間はうまく機能していたように見えましたが、2008年
のギリシャの財政危機でユーロの問題点、弱点が露呈します。

ノーベル賞を受賞した経済学者のハイエクは、政府(欧州中央銀行)に
貨幣発行権を認めると独占の弊害が出ると「貨幣発行自由化論」
(Denationalisation of Money)で述べてます。

ドイツのマルク、フランスのフラン、イタリアのリアなど各国通貨は、
混乱や問題が生じた時も微調整をしながら何百年も続いてきたもので
す。

ハイエクは、歴史的に維持してきた各国の通貨を競争させ、人々が好
ましい通貨を国境を越えて利用できるようすべきと主張しています。

ユーロの統一により、ヒト、モノ、カネが労働生産性の高いドイツ
に集中します。
当然にドイツ人の労働者の賃金は高くなります。

競争力のないギリシャ、ポルトガルでは、企業、人材、資金が流出し、
賃金を引き下げなければユーロの整合性が保てなくなるのですが、賃
金には、「下方硬直性」があるため実質為替レートの調整ができにく
いことから混乱が生じていきます。

「英国銀行を負かした男」ヘッジ・ファンドのジョージ・ソロスは、
1970年代から続いているヨーロッパ通貨の固定相場制にポンド(イギリ
ス通貨)を売り浴びせ、大もうけをします。

景気の悪かったイギリスは、ポンド安で経済が復活したそうです。わーい(嬉しい顔)

(「通貨と為替」がわかる特別講義  伊藤 元重 著 P55〜71 参照)

posted by さっとん at 18:47| Comment(0) | 政治・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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