本日の賢島大学では、志摩の食の祭りの責任者の方々に、
1.祭りの開始のきっかけ
2.現状と課題
3.これからのこと
などを中心に語っていただきました。
トップバッターは、伊勢えび祭実行委員会長の浜口久雄さんでした。
伊勢えび祭は、6月の第一土曜日に海浜公園で催されます。
世界で初めて伊勢えびの人口ふ化に成功した浜島町(行政)は、マスコ
ミを通じて伊勢えび祭を売出すのでした。(昭和36年〜)
26回で主催者が降り、祭りは活気がなくなってきます。
・なぜ衰退してしまったのか?
・祭りとは本来どうゆうものか?
を考えた時に、それを継続発展させていくための要素として、
・楽しくなければならない⇒踊り、しゃみ、太鼓、おはやしなど
・地方文化である⇒住民を巻き込んでなかった
・政(まつりごと)に通じる⇒イベントではなかったか?
祭とは神霊を慰める儀式、神事のこと
これらを反省した上で、27回以降は、祭の到達地点(目標)、
コアの部分を明確にし、横やりをすべて排除したのでした。
今、伊勢えび祭は3万人の観客を動員するまでに成長しました。
後世に残したい祭で三重県No.1になってます。
浜島町では幼稚園から踊りを教えて、子供たちが成長して都会に
出た後も友人を誘って連れて来てくれます。
練習は1年を通じて行います。
去年来てくれた方への連絡やケアも十分に施してるそうです。
本来なら費用が3千万円かかる祭が、周囲の方々の協力で1千万
円でやれてます。
継続していくことが最も大切だと言う言葉に強い説得力を感じま
した。
志摩町のあわび王国祭は、志摩市観光協会理事の矢田耕一さんが
話してくれました。
昭和40年代から御座白浜バブルで大勢の観光客が訪れ、民宿なども
たくさんできました。
しかし、昭和50年後半に斜陽化し、その打開策として昭和62年にあ
わび王国を宣言します。
あわび1000食を無料ふるまいし、1万3千人の動員数にまで成長して
います。
問題点は駐車場不足です。
ゴールデンウイークの里海ムーブメントとして、浜島町・さざえさん
物語、志摩町・あわび王国祭、大王・波切かつお祭のコラボが増員の
要因と語られてました。
屋台、縁日など楽しくてしょうがない祭にしていきます。
今、海女の平均年齢は下がっており、後継者は確実に育ってます。