覇王別姫〜漢楚の戦い〜 (はおうべっき〜かんそのたたかい)が、5月
から上演されることが大きく伝えられてました。
舞台はBC206年の中国・秦(しん)の滅亡後、楚(そ)の項羽と漢(かん)
の劉邦が覇権を争います。
その戦いに敗れた英雄の項羽と愛妾虞姫(あいしょうぐき)との永遠の別
れが見所のようです。
“四面楚歌”という言葉の語源も「項羽と劉邦」からきています。
楚(そ)の項羽(こうう)が、四面を囲む漢(かん)の劉邦(りゅうほう)の
軍の中から楚の歌を聞き、楚はすでに漢に落ちたのか、と驚き嘆いたこ
とからです。
虞姫(ぐき)が当たり役となった梅蘭芳(メイ・ランファン)は、京劇に
近代演劇の手法を取り入れて、芸術性を高めた中国の国民的俳優でした。
日本にも戦前(1919年、24年)と戦後(1956年)に来日。
異なる民族、歴史を背景とする人々が文化を通じて理解しあうことが、
平和な世界を育むとの信念からでした。
歴史ものはビデオで背景が見えてくるとかなりおもしろくなってきま
す。

梅蘭芳生誕120周年記念事業
京劇「覇王別姫〜漢楚の戦い〜」
http://www.nikkei-events.jp/concert/kyougeki2014.html