2013年07月17日

テレビの金持ち目線  和田秀樹 著   ベスト新書

 著者は有名な精神科医ですが、うつ病など心の病気を患った方と接して
いる中で、テレビにおける「生活保護バッシング」に大変心を痛めてます。

お笑いタレントの親が不正受給をしていたということで、生活保護を大幅
削減、廃止すべきだという論調が毎日のようにテレビで放送されました。

とても大きな影響力のあるテレビが、制作サイドも現場を知らないで作ら
れていることを、著者の広い知見で論理的に批判を展開しています。

 そのことにより本当に生活保護の申請が必要な人が申請しにくい雰囲気
がかもしだされました。
病気を悪化させた方もいるでしょう。

今の日本では、病気、離婚、失業、災害にあっても十分余裕がある人の方
が少ないのではないでしょうか?



 欧州では当然の権利である『生活保護』を現在日本で受けている人は、
2012年3月現在で約210万人。

財政難の中、社会保障費を圧迫するなどの理由で最後のセーフティーネッ
トである生活保護を削減しようという動きが出ています。

 ところがGDP(国内総生産)で見ると日本は0.3%でアメリカの3.7%より
も低く、欧州の5分の1から10分の1なのだそうです。

年間の生活保護費は、3兆7000億円で不正受給は2000億円ぐらいです。
そして生活保護費の4割は医療費に使われています。


 この20年間で賃金が17%減らされました。
企業経営者は、コスト削減、リストラに走り、消費はどんどん衰弱してい
きました。
生活保護費は、ほぼ100%消費に回ります。

民間の厳しい実態を全面に出しての実態とかけ離れた「公務員たたき」の番
組も多くありましたが、テレビ局の社員の平均年収は1500万円と言われてま
す。

今、パチンコ、酒などの広告をWHO(世界保健機関)から規制を設けるよう
にの勧告を無視しており、テレビで高給を批判する番組は皆無です。

弱い立場の人をたたけば、そのつけは自分に回ってくるということ忘れない
ようにしたいものです。

posted by さっとん at 15:42| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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