著者の池田健三郎さんは、1968年生まれ。大樹総研所長・浜松大学特任教授(公共政
策論)、経済評論家としてテレビ(みのもんたの朝ズバ、ミヤネ屋など)のコメンテーター
として出演されてます。
郵便事業の「隠れ借金」として、昔販売した切手が一斉に使われ始めたら、今の郵便
局員はタダ働き同然となります。
切手は国債同様、一種の官製有価証券の性質を持っています。
使われない切手は、「負債」として残ります。
たとえば昔の記念切手は、コレクター向けに発行されコレクションになり一般に使わ
れるのは微々たるものでした。
ところが公社化以前の段階にはバランスシート感覚のない一部の郵政族議員や官僚が、ど
んどん記念切手を発行し、国内外の切手コレクターから見限られはじめました。
信用不安から一斉に切手を使われ始めたとしたら郵便局の経営を圧迫します。
なぜ郵政民営化が必要か?
国民負担の最小化であり、今さえよければよいといった現状の形態では必ず負担が国民に
回ってくることがわかりました。
この本を読んでいると、郵政の問題は日本の問題点を端的に現しているように思えてきます。
(「郵政」亡国論 池田健三郎 著 ワニブックス新書)
<最近聴いてる歌コーナー>
【Re:us.気仙沼】〜切手のないおくりもの〜
http://www.youtube.com/watch?v=U56nLx-_2uo&feature=related
2012年04月29日

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