2011年10月26日

市民真珠科学談話会2  種苗業者から見る真珠業界について

 日曜日(10/23)に催された「市民真珠科学談話会」で良質の真珠を算出する真珠貝の研究、
開発、販売することを目的に1986年田崎真珠により設立された(株)WDB環境バイオ研究所
所長 中村智治氏による『種苗業者から見る真珠業界について』の話がありました。


 良い真珠を作るには3つの条件が必要です。

1.種苗(母貝、細胞貝)

2.人の技術

3.運(環境・赤潮があったかなど)


(レジュメより)↓

 ・アコヤガイの種苗の歴史について

  1890年代に始まった真珠養殖はもともと杉の葉などを用いた天然種苗による真珠養殖
 が主流でした。

 それから90年間、1970年代に入るまで自然の貝を母貝として活用した真珠養殖が行われ
 てました。

  しかし、天然種苗によるアコヤガイの生産が不安定となった1970年代に入り人工的な
 種苗生産法の開発が進み、以降、人工種苗によるアコヤガイの生産が主流となっていき
 ました。


人工種苗は、安定生産が可能、安定的に良いものが取れやすいというメリットがある反面、
施設運営、人件費などのコストがかかってくるというデメリットもあります。


 良い真珠を安定的に生産するために

1.優良な親貝を使い、優秀で才能のあるアコヤガイの稚貝を得る。

2.母貝養殖に用いるまでにあらかじめ選抜を行い、成長の早いものだけを出荷する。
 (温めた海水で飼育し、どこよりも早く生まれたアコヤガイは、大きくなり、その後の
生存率も大幅に改善する)


 真珠の良し悪しは

1.巻き  2.照り  3.色目  4.形  5.キズ  6大きさなどによってグレード分け
されるが、選抜育種により改良が可能なものは、1.巻き  3.色目  6.大きさぐらいで
す。

それ以外の

2.照り  4.形  5.キズ  は、真珠養殖業者の努力と運によってコントロールされて
る要素であり、今でも真珠が貴重な理由はその偶然性によるところが大きいためです。


 運も実力だということです。(._.) 今夜もしみるねえ。


 真珠をつくる  和田克彦 著
 
 ★真珠はどうやってつくられる?
 ★真珠にはどんな種類がある?
 ★美しさの秘密は?
 
 真珠と向かい合ってきたプロがその全容を紹介する。

posted by さっとん at 23:30| Comment(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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