2010年12月15日

里海が私たちにもたらすもの〜環境調和と生物の多様性

 今日(15日)の午後7時より志摩市阿児アリーナにて、「三重大学・志摩市 文化フォーラム2010」の最終回でした。

「里海が私たちにもたらすもの〜環境調和と生物の多様性」というテーマで人文学部の朴 恵叔教授と生物学研究科の吉松隆夫教授の講演会と志摩市水産業振興部水産課 浦中 秀人さんの司会でのパネルディスカッションでした。


 最初に朴先生が1980年代と2000年代の地球の夜景の写真を見せてくれました。

この20年前はアジアでは日本ぐらいしか明るくなかったのですが、現在は中国、東南アジア、インド、アメリカの広域が明るくなってます。


 また地球上の生き物が年に4万種が絶滅していると言われ、多くの生き物が生存できない危機に直面しています。

約6500万年前の恐竜時代には1000年に1種、100年前の1900年代には年に1種の絶滅であったことからも今がいかに異様な状態であるかを再認識する必要があるようです。


 では我々は何をすればよいのか?

 まず「自分の地域の環境は自分たちで守る」という強い気持ちと発信と行動。

小さいエリアを考える時は地球規模で、グローバルに考える時は地域の視点に立つことや環境はお金を生み出す時代になっている発想の転換も大事なのだと思いました。

英虞湾(あごわん)の消失干潟は185ha、現存干潟84haで約70%の干潟が消失、またアマモ場も減少しています。

 
 また子供たちの環境教育として10年以上続いている立神(たてがみ)小学校の真珠養殖の現場プログラムを盛り込んだ授業は世界に誇れるものなのだそうです。

水産高校の「あおさアイスクリーム」も大変おいしいので、志摩市が製品化、アピールなどをして環境ビジネスとしてどんどん売りだしていくべき。

志摩市は低炭素、自然共生、循環型社会となる21世紀環境立国日本のトップランナーとなる! 

そのための知恵を見える化させるためにも、地域の連携を進めるべきとのことでした。



 吉松先生は、「環境にやさしい水産養殖技術」というテーマで養殖が環境に与える影響について話してくれました。

僕自身も真珠養殖などを見てて、養殖は環境によくないと思ってましたが、クロノリ(アマノリ類)やアオノリ(ヒトエグサ)の養殖は、人間活動により海に放出されるリンや窒素の回収と海の浄化に役立っていることがわかりました。

 今年の春に南伊勢町の養殖研究所でうなぎの完全養殖に初めて成功、エサとして天然資源を使うことが多いのが養殖ですが、その問題の第一段階をクリアしたようです。


漁業先進国のオランダでは閉鎖循環型飼育システムを導入してますが、日本は規制が緩く真珠いかだなど環境負荷の大きいものを使っているとのことです。

地球人口の増大と食糧増産といった課題に、世界が求める持続的な養殖業の発展は志摩市でも可能なのだそうです。


 
posted by さっとん at 23:01| Comment(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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