2010年02月21日

人間失格2  第二の手記 P42〜131

 葉蔵は東北のある中学校に入学し、対人恐怖は以前より激しくなってたのですが、自分の正体を隠すために「道化」を演じ、クラスの人気者になってました。


 体育の時間に鉄棒に飛んでいく平蔵ですが、前方へ飛んでしまいドスンと尻もちをつきました。

みんなは大笑いをしてるのですが、最も成績も顔も悪く、貧弱な体をした竹一(たけいち)に小さい声で「わざとやね」と言われて愕然(がくぜん)とします。

おもては陽気に笑い、人を笑わせるけれども、実は陰気でうっとうしい心を持っている葉蔵。

それからは自分の「演技」「道化」を竹一にもらされないかで不安と恐怖の日々を過ごします。


 ある日、学校の帰りに夕立があり、葉蔵は竹一を自分の下宿に招待します。

竹一は耳だれがひどく膿が出ているので葉蔵は脱脂綿とアルコールできれいにしてやります。

「お前は、きっと、女に惚れられるよ。」と竹一がお世辞を言ってくれました。

しかし、これは悪魔の予言の如く、後年に葉蔵は3人の女から好意を持たれます。



 東京の高校に合格した葉蔵は、洋画家 安田新太郎の画塾に通い、そこで6つ上の堀木と出会い、酒とたばこと淫売婦(いんばいふ)と質屋と左翼思想を知ることになります。



 葉蔵には女に夢を与える雰囲気が漂っているのか、女性が本能によってそれを嗅ぎ当て寄り添ってくるようでした。


 葉蔵に好意をいだく女が3人いました。

一人が下宿屋の娘。

二人目がマルクスの社会主義思想運動を展開しているグループの二つ年上の醜く性格のきついいやな女。

ひもになっているので怒らさないように、機嫌をそこなわせないようにしています。

嫌な女に奉仕している自分に嫌悪感が増大します。


三人目がカフェで働く詐欺師の妻のツネ子。


 画塾の堀木とカフェに行くが、ツネ子を見て「あんなみずぼらしい貧乏くさい女はキスをする気にもならん」と言われショックを受けます。


よくツネ子をみると確かにみずぼらしい貧乏くさい女に見えます。

と同時に金のないもの同士の親和感がわきあがり、ツネ子がいとおしく、恋の心が動くのを感じます。


その後、世の中の恐怖、わずらわしさ、金欠、社会主義運動、女、学業に耐えられそうもない葉蔵は、ツネ子と鎌倉の海に飛び込み、ツネ子はなくなり、葉蔵は生き残り検察の取り調べを受けます。


posted by さっとん at 19:17| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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