2009年12月20日

希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学 池田信夫著 

 93年に細川連立内閣が発足した時に、営業で神戸の東灘区の中央市場で菓子問屋の社長が「ナカジマ君、これから日本は変わるでぇ〜」と将来に少しは希望を持ててました。

 著者が指摘する今日本の一番の問題点は、企業・組合に守られている正社員と労働市場からはじきだされた非正社員の身分格差が固定されていることです。

OECD(経済協力開発機構)からも正社員の雇用を削減させて、労働移動を促進させて、老朽化した日本の経営システムを見直して、産業構造を転換し競争力をつけるようにと指摘されてます。

 今、20〜24歳の労働人口の43%が非正社員です。

これらの大多数の若者が技術の蓄積が行ずに年齢が上がっていくと高齢フリーターと化し、賃金の安い職にしかつけなくなるのです。

一方、「ノーワーキングリッチ」という高収入の企業内失業者が労働市場から若年労働者を締め出してるのです。

彼らは一応重要でない役職(ポスト)をもらってますが、企業は「法」によって守られている彼らを切るリスクを負いたくありません。

法律では、民法627条、労働基準法20条で自由に正社員の首を切れることになってますが、日本食塩製造事件の判例でも正社員の首を切ることが非常にお金と手間がかかり、難しいのです。

だから「雇い止め」で非正規社員切りを法が容認している現状です。
(若者が犠牲になっているといってもいいすぎではない)

政治家も大学の先生もこのことに声を大にしていう人が極端に少ないのです。

最近よく失われた20年といわれますが、これから10年もこの固定化された格差が続くと犯罪や社会荒廃は避けられないと指摘しています。


希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学 池田信夫著 

posted by さっとん at 15:14| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
blogram投票ボタン
検索
 
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。