今、GYAOで40年前のマンガの「巨人の星」や「佐武と市捕物控」をよく見てますが、「きちがい」「かたわ」「つんぼ」「めくら」と言った言葉がこれでもかと言うぐらい使われてます。
昔は障害のある人とそうでない人が明確に分けられ、これから先自分がそうならないようにとの自戒をこめて発せられてた思いやりのかけらもない言葉です。
今日は朝から精神科に入院している同級生の様子を見にいってきました。
精神科には閉鎖病棟と解放病棟がありますが、明らかに病気と思える患者さんと一見しただけではどこが悪いのかわからない患者さんがいます。
ここにいる患者さんは怠惰で努力を怠ったから、心がけが悪いから病気になったのではありません。
この本の著者も有名な精神科医ですが、目線が一般人にかなり近いところからの視点で書かれてるので共感できるところも多くありました。
親がいくら愛情深く育てても、すばらしい教師に恵まれても、本人が勉強や仕事でがんばっても、統合失調症などの心の病気が発病する時は発病する。
そして、運悪くそれがこじれてしまうと、それまでのその人からは考えられないような恐ろしい妄想が生じたり、それに支配された言動が出現することもあるのだ。
(しがみつかない生き方 P185)
就職、恋愛、結婚、人生がうまくいかないのは、自業自得、自己責任だとうまくいってる人は言いがちです。
成功のメソッドは世の中にあふれ返ってますが、運、タイミング、環境(出会う人など)、才能など人によって全く違うのだから、努力することは大切だけれども、がんばれば必ず報われるという考え方は自分を窮屈に追い込めてしまうのではと感じました。
ひと様に迷惑さえかけなければ、今日も一日なんとなく終わったというレベルでいいんだという再発見ができました。
しがみつかない生き方
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=0SzvijfC5-0&feature=related
「いいんだぜ」 中島らも
※差別用語が出てきますが、差別的な意味で歌っているものでは
ありません。
2009年08月30日

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