2009年08月16日

クビ!論  梅森浩一 著 毎日新聞社 ☆☆☆☆

 ライブラリーで借りてきました。

 著者は外資系の銀行の人事の仕事をしてましたが、「クビ切り」とはどういったものかを自分の体験を通じて明らかにしていきます。

「リストラ」「雇用調整」「早期退職」などさまざまな名目で社員を「クビ」にすることがめずらしくなくなりました。

そしてこの禁断の果実を知った経営者は、これから景気が回復しても「クビ切り」はますます定着して進むと断言しています。

 会社をクビになったらその経験や知識を生かせる転職市場が確立されてない日本では、クビを切られたら路頭に迷う人を増産させてます。

リストラによって「実務の効率化」も満足に進められない日本の多くの経営者は、社員をゴミ箱にポイと捨てる行為をしていると指摘しています。

 外資では人をやめさせたら、また新しい人を雇うのが一般的です。

 外資系の会社は「結果がすべて」で、一生懸命やっているとかプロセスとか人柄などは評価の対象外になります。

業績が悪い社員とは、要領の悪い人であると断言してます。

どの仕事を早く片付けたら上司が喜ぶか。

優先順位がチームにではなく、「自分と仕事」にしか向けられてないので、無駄なことをあれこれ考え、仕事も遅くなり、上司が求めるものを早く提出することができなくなります。

 まるで自分のサラリーマン時代の欠点を指摘されてるような感覚に陥りました。(:_;)

仕事が遅い人が切られるだけでなく、仕事ができすぎる社員も決して安泰ではありません。

高い地位や給与をもらっている社員も利益至上主義の外資では、常にあらゆる分野でコスト削減に腐心します。

同じ仕事なら高い人件費をかける必要がないので、安い人件費で働いてくれる人を雇うからです。

 終身雇用を約束して社員を夜遅くまで働かせて、環境が変わったからやめてくれと言い始めた日本企業に怒りを感じるそうです。

成果を出せば社員がとりっぱぐれがないように給与と地位を与えるのが、これからの人事には必要なのだなと感じました。
posted by さっとん at 06:29| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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