志摩市教育員会が主催する人権講座の2回目は、「長島りょうがんトークライブ」でした。
講師の長島さんは、熊野で生まれて、中学時代からラグビーに熱中し、日本代表にも選ばれ、オーストラリア代表と国際試合もした経験のある方です。
オーストラリアの子供たちの瞳のかがやきが忘れられず、中学の教師になります。
現在は、三重大学教育学部で教壇に立ちながら、音楽工房「草のかぼちゃ」の店主もされてます。
“りょうがん”という芸名は、中学教師時代に生徒から呼ばれていた名前だそうです。
良い顔とも読めるし、相手にしこりは残すが、悪いことはしない(良性のがん)とも読めます。
人はイライラしてたり、忙しかったり、あせってたり、すさんでたりすると自分のこと以外を考えることがなくなります。
自分しか興味がなくなります。
それによって相手のことを考えない発言が増えてしまいます。
今の社会で一番問題なのは、孤独な人が増えてきていることです。
2曲目の「ふうちゃんのお誕生会」は、大人の冷たい言葉がいかに残酷かをおばあちゃんの視線から歌ってます。
小学校4年生の孫が一番の友達のふうちゃんの誕生会のプレゼントをあれこれ選んでました。
ところが、ふうちゃんから「誕生会に来てね」の連絡がありません。
2、3日後、友達にふうちゃんの誕生会とても楽しかったと聞かされます。
「どうして呼んでくれなかったの、とても楽しみにしてたのに」とふうちゃんに尋ねると
ふうちゃんはとても悲しんで「わたしは誰よりもあなたを呼びたかったけど、おかあさんにあの子は呼んではダメよと言われたの」と答えました。
あやまる友達の顔を見つめて孫の心にはどんな想いがあっただろう。
孫の瞳にひかる涙がどんな鋭い刃物より私の胸をさしました。
という歌です。
やさしい言葉、よい言葉が人の力をより強くするということを再認識したトークライブでした。
ふうちゃんのお誕生会
http://www.youtube.com/watch?v=VeiBMEly-rU
2009年06月26日

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