僕は喫茶店で週刊誌を読むことが多いのですが、長門裕之が認知症の妻、南田洋子の介護をしている記事が気になりました。
中学時代に山口百恵の「赤いシリーズ」に出ていたことやミュージックフェアの司会をされていた記憶があります。
夫である長門は僕の年の頃、自分の父親の介護を南田にまかせて、外で女を作ったり、マージャンなどの道楽、事業の借金など苦労のかけっぱなしでした。
気丈な南田は愚痴をいったりすることもほとんどなかったそうです。
その妻が記憶が少しずつ失う認知症という病気になり、自分が介護者の立場になって今まで苦労をかけっぱなしだった妻への贖罪(しょくざい)とともに介護に携われることに感謝の気持ちが芽生えてきます。
南田の認知症の状況をテレビのドキュメントにすることには、本人の人権、プライバシーなども考え最初は断ったそうですが、介護で苦労している人たちや認知症の実態を知ってもらいたいという思いから公表に踏み切ります。
当然、批判の声も受けたようですが、僕は認知症とかを恥ずかしい、隠すこという風潮は介護人自身も追い込まれるような気がするのでよかったのではないかと思いました。
youtubeでも以前テレビで放送したドキュメントがありました。
最近、「老老介護」という言葉はよく聞きますが、「認認介護」も都会を中心に増えていることがわかりました。
認知症の人が認知症の人を介護するという信じられないような実態もあります。
介護による殺人や虐待などのニュースを聞くと、追い込まれている人には手厚い援助をしてやってほしいと思います。
贖罪(しょくざい)
実際の行動によって、自分の犯した罪や過失を償うこと。罪滅ぼし。
2009年06月24日

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