賢島大学の本日の講師は、合歓の郷の支配人である鳥海(とりうみ)良信さんでした。
合歓の郷の理念は、「人々が相集い、歓びを分かち合う郷を目指す」ことで、お客様の豊かな人生に貢献するために場所と場面を提供するというものでした。
ところが、86年から91年までのバブル時期には、
・2万円の夕食はあたりまえ
・ゴルフは、宿泊が伴わないと予約をとらない
・支配人の仕事は断ること
でだまっていてもお客がやってきたそうです。
91年の後半にバブルが崩壊しても、93年に遷宮(せんぐう)、94年スペイン村オープンとまつり博で、伊勢志摩はうるおい、他の観光地より自らの特性を磨くことを忘れがちになってしまいました。
98年に温泉も作りましたが、1年だけでした。
そこで創業者の理念に戻る原点回帰の方向に動き出します。
自然体験やアトラクション、星座観察のような夏休みの自由研究などのコミュニケーションプログラムをたくさん用意していきます。
伊勢志摩が一番輝く季節は、4月〜6月、秋分〜春分にかけてです。
合歓の問題点として7、8月の売上が30%を占めるので、どうしても雇用をその時期に集中させるため、従業員とお客様をつなぐコンテンツ作りのスキルがあがらないことも上げてました。
受講者の意見として、
・地元の人へのアプローチが少ない。
・バックがヤマハリゾートから三井不動産に変わったが、経営は大丈夫か?
・学校などの遠足に開放してほしい。
どこの場所が今ベストシーズンか?
観光業も知恵と情報の組み合わせがとても大事だと話されてました。
6月に合歓の郷があっと驚くチラシが入るそうです。
http://www.nemunosato.com/
(合歓の郷)
2009年05月28日

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