2009年05月07日

社会と規範

 “彼が自分を導くべき理性をもつ前に、無制限の自由に開放されることは、自由であるという生来の特権を彼に許すことにほかならない。かえって彼を獣の間におしやり、獣と同じようにみじめで、人間以下の状態に放置することになる。”  
           ロック 「市民政府論」




 先週から有斐閣双書の「法学入門(末川 博 編)」という本を読んでます。

立命館大学などの教授が書かれたので難しい内容かと思いましたが、入門だけあって各講のはじめにプロローグとして著名な文学作品を用いて、かみ砕いて書かれてます。

裁判員制度が始まって、法律がより一般人にも身近になってきましたが、著者は、「なぜ法を学ぶのか」の理念を忘れ、解釈の技術のみに走ることの危険性に憂慮されてるように思いました。

世の中には、政治力や経済力で強者にいるものが、極悪非道のことをしながらも法の網の目をくぐっていることも少なくありません。

そういう場合に社会悪をこらしめる方向で法学を学ぶのであれば、「目的」をはっきりさせられると指摘しています。


 人間は社会的動物であり、一人では生きていけないように作られてます。

自分がしたいように皆がしてたらけんかになってお互い生きていけません。

「人の物を盗んではならない」
「人の妻と姦通してはならない」

などという社会規範を守らなければならないはずですが、実際には破られることも少なくありません。

 ルール(規範)を守れない人が嫌われるのは、人間が社会生活を平和に営んでいくことができるのは、人々がこのような社会規範(ルール)をよく守って生活しているからです。

 「法の理念は正義であり、法の目的は平和である。だが法の実践は社会悪とたたかう闘争である」でしめられてます。


    参考文献  法学入門  末川 博 著  有斐閣双書
posted by さっとん at 23:13| Comment(0) | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
blogram投票ボタン
検索
 
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。