水戸黄門(ビデオ屋)で、アカデミー賞外国語賞を受賞とビデオのラベルに貼られていたのでさっそく借りてみました。
第二次世界大戦(1939〜45)のナチスドイツが画策したベルンヘルト作戦の話です。
贋札を作ることでイギリスの経済を麻痺させようというとんでもない国家的犯罪です。
そしてそれを強制収容所に入れられていた贋札作り犯のソロヴィッチや印刷技術師たちによって完成させていきます。
ドイツ紙幣のポンドは精密にでき、イギリスの銀行もだまされます。
もし贋札がばれたらソロヴィッチや作業員は全員強制収容所に戻されることになってたので胸をなでおろします。
次にドルの贋札を作るように指令がでます。
しかし、それを完成させることはユダヤ人や同胞を苦しめることになるため命がけでサポタージュ(なまける)することで完成を遅らせようとします。
仲間の一人がクーデターを企(くわだ)てようとしますが、ソロヴィッチは、「今日の銃殺より明日のガス室でいい」と生き抜くことがナチスへの抵抗になると断ります。
結核が理由で20歳の青年は射殺されます。
ナチスドイツのユダヤ人に対する迫害のすざましさ、非人道的な扱いがどのようなものであったかがうかがえます。
決して楽しい映画ではありませんが、70年前の悲劇の歴史の教訓を忘れずに平凡な一日がなんとありがたいことかを思い知らされました。
ヒトラーの贋札
http://www.nise-satsu.com/
2009年04月28日

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